同級生交歓 文藝春秋 掲載記事

鹿児島県立甲南高校

村野健太郎 (法政大学生命科学部教授)

東京・千代田区 KKRホテル東京にて(撮影 本社・杉山秀樹)
(右から)
  • 文芸評論家・哲学者・日本大学芸術学部講師
    山崎行太郎
  • 同愛記念病院財団顧問
    丸田和夫
  • 東京外国語大学名誉教授
    谷川道子
  • 志學館大学教授・鹿児島県立図書館館長
    原口泉
  • 法政大学生命科学部教授
    村野健太郎
  • 早稲田大学理事・早稲田大学文学学術院教授
    紙屋敦之

 薩摩藩藩校、造士館の流れを汲む旧制鹿児島二中と鹿児島二高女が統合され、戦後発足した県立甲南高校に我々は昭和三十七年に入学した。校名は大久保甲東(利通)と西郷南洲(隆盛)に由来するといわれる。二中は海軍兵学校の入学者数で全国ベストテンの常連校だったとか。平和な時代に恵まれて、我々は好きな道を歩む事が出来た。

 谷川さんは東大院卒後、九大や成城大を経て東京外大で独文学の教鞭をとった。退官後もドイツ演劇の紹介、研究に携わり、今秋の新国立劇場の「三文オペラ」の翻訳も担当。原口は東大院卒後、父君の後を襲うべく鹿大へ。地域に密着しつつ幕末薩摩藩を研究、NHK大河ドラマ「翔ぶが如く」「篤姫」等の時代考証を手掛け、薩長同盟の真の立役者・小松帯刀を世に送る。紙屋は早大院で日本史を専攻、専ら日中の間で揺れた琉球の歴史を追究。現在、学生を支援する仕事に取り組む。山崎は慶大院卒後、文芸評論の道へ。傍ら東工大や埼大、日大で文学、哲学の講師。最近は哲学に重心を移し、近著に『保守論壇亡国論』『曽野綾子大批判』(佐高信氏との対談)。丸田は九大卒業後厚生省へ入省。環境庁等に出向、国立病院部長を経て医薬安全局長で退官。その経験を活かし病院管理の仕事に携わる。村野は高校時代は化学部に属し、東大院卒後国立環境研究所で酸性雨、越境大気汚染を研究、退官後は大学で学生と学ぶ。

 今回の同級生交歓はバンカラ甲南らしからぬ学究派?が集まった。うるさ型が揃う主流の酒究派の民間企業人諸君が入っていない。彼等に、三十年続く秋の東京同期会で吊し上げを喰らうは必定だが、そんなことも楽しい齢ではある。

村野 健太郎

この記事の掲載号

2014年8月号
2014年8月号
大型企画 「死と看取り」の常識を疑え
2014年7月10日 発売 / 定価880円(税込)
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