同級生交歓 文藝春秋 掲載記事

成蹊学園

西嶋勇 (NJLA日本語学校元代表・校長)

東京・武蔵野市 成蹊学園にて(撮影 本社・深野未季)
(右から)
  • NJLA日本語学校元代表・校長
    西嶋勇
  • 総合川崎臨港病院理事長・元院長
    渡邊嘉久
  • 真言宗豊山派大悲願寺住職
    加藤章雄
  • 演出家・俳優・まつもと市民芸術館館長・芸術監督
    串田和美
  • 有限会社下河辺牧場代表取締役会長
    下河辺俊行
  • 関東国際学園理事長
    鴨打靖夫

 母校成蹊学園は、明治四十五年(一九一二年)教育者、中村春二が岩崎小弥太・今村繁三の支援のもとに知識偏重ではなく、師弟の心が直接触れ合う人格教育及び人間教育を目指して創立し、二〇一二年に百周年を迎えた。

 登場した六名は、建学の精神を抱いた故上木敏郎先生の高校三年B組同級生で、一九六一年卒業。もう一人ここに立つべき男、クラス・学年リーダーでピアノ等の楽器に滅法強かった有馬大造(元NHK紅白ディレクター)が今年初めに急逝、追悼の意を込めて誌面をお借りした。

 串田は中学校から演劇部、高校では並の怠け者とは違う遅刻常習者。日大芸術学部に進み、自由劇場を結成。演出・監督・俳優として活躍、近年NHK朝ドラ等にも出演。渡邊は常に物静かに喋った。慈恵医大に進み、医者として川崎で地域医療に励み乍ら、川崎市民交響楽団でチェロを弾き、団長も務める。下河辺は、学園祭で有馬らとバンドで活躍。二〇〇三年、牧場の生産馬スティルインラブ号が三歳牝馬三冠を達成。日本中央競馬会札幌馬主協会の会長を担う。加藤は理数系に強かった。三菱商事を経て、ご尊父の後を継ぎ現職。現在、総本山長谷寺菩提院結衆。鴨打は、高校・大学も馬術一筋で主将を務めた。会社勤め後、学校経営を任される。西嶋は、大学夏休みに鴨打と貨物船で渡米、米国一周のバス旅行を経験。豪州永住二十五年、日本語学校を経営後、QLD州の成蹊会会長を担う。

「降る雪や明治は遠くなりにけり」の中村草田男先生が黒板に向かっている授業中に、窓から逃げ出した、なんとも勿体ない青春の日々を思い出す者もいる。

西嶋 勇

この記事の掲載号

2014年12月号
2014年12月号
弔辞 鮮やかな人生に鮮やかな言葉
2014年11月10日 発売 / 定価880円(税込)
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