同級生交歓 文藝春秋 掲載記事

灘中学校・灘高等学校

一本松幹雄 (作家・エネルギー評論家)

東京・千代田区 ホテルグランドパレスにて(撮影 本社・三宅史郎)
(前段右から)
  • 外交評論家・法学博士・元駐キューバ、駐チェコ大使
    宮本信生
  • 特攻隊戦没者慰霊顕彰会理事長・元統合幕僚会議議長
    杉山蕃
  • 弁護士・元内閣法制局長官
    大森政輔
  • ダイワボウHD最高顧問・元日本紡績協会会長
    武藤治太
(後段右から)
  • 昭和起重機製作所取締役社長
    城下純一
  • 新晃工業取締役最高顧問
    藤井明
  • 甲南アセット代表取締役社長
    小林宏至
  • 作家・エネルギー評論家
    一本松幹雄

 私たちは、日本がまだ連合軍による占領下にあった一九五〇年に神戸の灘中学に入学し、六年後に灘高校を卒業した学年の同級生で、担任で「灘高伝説の教師」と呼ばれた橋本武先生など、優秀で熱心な先生がたにきびしく鍛えられました。

 大森政輔君は“大物”と呼ばれ、裁判官と検事をへて、内閣法制局長官として、憲法解釈を厳正に行う方針を示しました。

 杉山蕃君は人気者で、大勢の級友に見送られて防衛大に入り、統合幕僚会議議長として、国の防衛を統括しました。

 武藤治太君は大和紡績社長や日本紡績協会会長をつとめ、今は國民會館會長として社会的啓発活動にも力を入れています。

 宮本信生君はすごい努力家で外交官となり、大使など外務省の要職を勤めました。

 藤井明君は新晃工業の社長になり、同社を空調技術のトップ企業に導きました。

 小林宏至君は大企業勤務をへて、起業家となり、次々と起業に成功して、神戸財界で注目される経営者になっています。

 城下純一君は友情に厚く、今も現役の社長として、全国を飛び回っています。

 私(一本松)は海外勤務が長い組織人でしたが、本を著わすようになり、今は独立して十六冊目の出版に取り組んでいます。

 終戦直後、教育改革が叫ばれていたが、灘は「知育重視」を守りました。しかし、新憲法、自由、民主主義、人権尊重の精神は灘でも生きていたと思います。

一本松 幹雄

この記事の掲載号

2015年3月特別号
2015年3月特別号
芥川賞発表 受賞作全文掲載 小野正嗣 「九年前の祈り」
2015年2月10日 発売 / 特別定価930円(税込)
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