同級生交歓 文藝春秋 掲載記事

聖光学院

工藤誠一 (聖光学院中学校高等学校理事長・校長)

神奈川・横浜市 聖光学院中学校高等学校正門にて(撮影 本社・白澤正)
(右から)
  • 会計検査院前事務総長・顧問
    鈴木繁治
  • 日立建機執行役副社長
    平岡明彦
  • 清水建設執行役員
    曽根豊次
  • 作家
    たくきよしみつ
  • 電通クリエーティブX代表取締役社長
    小松洋
  • 聖光学院中学校高等学校理事長・校長
    工藤誠一
  • 自治医科大学教授
    小山信一郎
  • 伊藤忠アーバンコミュニティ代表取締役社長
    長田邦裕

 昨年還暦を迎えた我々第十一期生は、聖光学院を一九七四年に卒業した。山手の丘で、横浜港を行き交う貨客船の霧笛を聞きながら過ごしたあの時代からは想像することもできなかった時間が経過した。

 冷静で緻密な鈴木は、野球部、数学部に所属し東大から会計検査院に入り、今は財政再建のために汗を流している。硬派な平岡は学習院ボート部の主将を務め、日立建機で国際派として世界を相手にビジネスをしている。いつも快活であり、サッカー部のキャプテンだった曽根は、清水建設に就職し金庫番をしている。小松、たくき、工藤は中学生の頃から同人誌を発行していた。後に、たくきは小説すばる新人賞をとり作家になり、詩を書いていた小松は東大卒業後電通に入社し、コピーライターとしてカンヌ国際広告祭で銀賞を受賞している。工藤は母校に戻り、現在は理事長・校長として後輩たちを指導している。運営委員長だった工藤とともに聖光祭を運営した硬式テニス部の小山は医学の道に進み、自治医科大学の教授になった。バレー部だった長田は横浜国大でチェロに夢中になり、伊藤忠商事での仕事の傍ら卒業生や保護者で結成した聖光学院管弦楽団の団長をしている。

 当時公立小学校を卒業したての我々にとって実に鮮烈なカルチャーショックだったのは、入学後最初の朝礼で初代校長のブルーノ・カロン先生から「下校時には革靴とズボンにブラシをかけて帰れ」と指導されたことだ。この「紳士たれ」の校訓は、今も後輩たちに連綿と受け継がれている。

工藤 誠一

この記事の掲載号

2016年5月号
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2016年4月8日 発売 / 定価880円(税込)
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