同級生交歓 文藝春秋 掲載記事

私立土佐高校

村木厚子 (前厚生労働事務次官)

東京・中央区 三菱一号館美術館広場にて(撮影・本社 杉山拓也)
(右から)
  • キリン取締役副社長執行役員
    小川洋
  • 北里大学医学部精神科主任教授・同東病院長
    宮岡等
  • 土佐中・高同窓会関東支部事務局長、千代田化工建設勤務
    二宮潔
  • 元航空自衛隊航空教育集団司令官・空将
    平田英俊
  • 前厚生労働事務次官
    村木厚子
  • SHIFT PLUS取締役会長
    武市智行
  • 日本政策投資銀行参事・Jリーグ参与
    傍士銑太
  • 土佐中・高等学校教頭
    小村彰

 我々が私立土佐高校を卒業したのは昭和四十九年三月。久々に八人が高知ゆかりの三菱一号館美術館前に集まった。

 柔道部の平田は国を想う熱血漢。東大工学部から航空自衛隊へ。戦闘機の開発などに携わり、南西域の防空担当の司令官も務めた。少年時代を仁淀川で遊んだ小川はテニス部。陽水の隠れファンで、キリンビール入社後はビールとワインで「乾杯!」の日々を送る。一方酒の飲めない宮岡は精神科医。四十三歳で北里大学に着任し、日本の精神医療をよくしようと奔走中だが、定年が近いと焦る。サッカー部の傍士は日本政策投資銀行勤務の傍らご当地ナンバーの提唱など地域づくりを応援していた。Jリーグ理事も務め、日本プロスポーツ大賞功労賞を受賞した。二宮は千代田化工建設に勤務。校是の「報恩感謝」を座右の銘にし、長男を横浜から土佐高校に入学させた母校の信奉者。三十余年同窓会の世話役を担う欠かせぬ存在。バスケット部の武市は銀行員から転職、ファイナルファンタジーで有名なスクウェアの社長・会長を歴任。今は若い企業家や故郷高知の支援に奔走する。バドミントン部の小村は文武両道と祭好きという土佐高のDNAを後輩に引き継ぐべく、母校で教職に就き教頭を務める。私は労働省に入省、「働き続けたい」という当初の夢を叶え三十七年働いて事務次官で退職した。

 還暦という節目を迎えたメンバーの話題は、おのずと故郷や後輩たちにこれからどう貢献していくかになった。

村木 厚子

この記事の掲載号

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2016年7月8日 発売 / 定価880円(税込)
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