特集 文藝春秋 掲載記事
誌上「同級生」交歓 芥川賞・直木賞 歓びの軌跡。

芥川賞の史上最年少記録を
塗り替えた綿矢・金原の快挙

第130回 平成15年下期 京極夏彦・江國香織・綿矢りさ・金原ひとみ

大正12年に創刊された月刊「文藝春秋」は、今号をもって創刊90周年を迎える。それを記念して、同じ回に共に受賞した「芥川賞・直木賞」同級生の歓びのエピソードを当時の傑作写真とともに綴ってみたい。

京極夏彦・江國香織・綿矢りさ・金原ひとみ(写真左より)
芥川賞
  • 「蛇にピアス」 金原ひとみ
    昭和58年東京生。代表作「マザーズ」
  • 「蹴りたい背中」 綿矢りさ
    昭和59年京都生。代表作「インストール」
直木賞
  • 「号泣する準備はできていた」 江國香織
    昭和39年東京生。代表作「きらきらひかる」
  • 「後巷説百物語」 京極夏彦
    昭和38年北海道生。代表作「姑獲鳥の夏」

 綿矢りさ19歳、金原ひとみ20歳。最年少記録を大幅に塗り替えた女性2人の受賞が新聞の1面を飾り、第130回芥川賞は大いに話題となった。受賞作を掲載した月刊「文藝春秋」平成16年3月号は、雑誌としては異例の初版刷り80万部、最終的には119万5000部が完売した。

 選考委員の池澤夏樹は選評にこう書いている。

「選考委員はぼくも含めてみな中年以上だから、若い人々に対する偏見がある。今の子供たちには文学はわからないと言ってしまうことが多い。(略)そんなことはないと実証するには作品が必要。その意味で今回受賞の二作は見事だった。背中を蹴られ舌を穿たれたのはわれわれかもしれない」

 一方、直木賞も、京極夏彦、江國香織という当代の人気作家が揃って受賞。この二作を推した選考委員の五木寛之は、「二作受賞が、(略)強力な作品が拮抗した結果だったことを喜びたい」と記していた。


この特集の続きは「文藝春秋」2013年新年特別号でご覧ください。

松崎 朋子

この記事の掲載号

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2012年12月10日 発売 / 特別定価900円(税込)
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