同級生交歓 文藝春秋 掲載記事

学習院中等科

長門正貢 (シティバンク銀行(株)取締役会長)

東京・千代田区 日本工業倶楽部にて(撮影 本社・石川啓次)
(右から)
  • 作曲家
    都倉俊一
  • 衆議院議員
    鳩山邦夫
  • シティバンク銀行(株)取締役会長
    長門正貢
  • (株)ジーシー取締役社長
    中尾眞
  • 学習院大学教授・東京大学名誉教授
    能見善久
  • ジャーナリスト・法政大学教授
    萩谷順

 学習院中等科の桜並木を昭和三十六年にくぐった。校則通りの坊主頭だった。

 都倉はスポーツ万能の上に、ロマンチストの片鱗を見せていた。それは学習院大在学中の華麗な作曲家デビューにつながる。ピンク・レディーや山口百恵の曲はいまや古典。語学も堪能でロンドンを拠点に活躍。日本音楽著作権協会会長などを務め、芸術を擁護する。鳩山は痩身で渾名は「ガイコツ」。繊細で思慮深い少年だった。東大法学部でも天下周知の超秀才。我らは「人格、頭脳ともにお兄さんに優る」と思っている。今の風貌は政治家としての有為転変、風雪が鍛えたものだ。長門は一橋大卒業後、日本興業銀行に。少年時代から身上の回転の早いトークは英語でのマシンガントークに成長、マクロ経済論や国際金融問題に数多くのジョークを交え、熱く、なお熱く語る。中尾は歯科材料製造販売最大手を経営、昨年はデミング賞を受賞した。早大大学院修了後、父君の先代社長急逝という危機に見舞われた会社を承継し、米欧亜二十二拠点を擁するグローバル企業に躍進させた努力の人だ。能見は物理少年だったが、一転して東大法学部教授(民法)に。新生カンボジアの法整備に尽したほか、政府審議会委員を歴任、福島原発事故後の原子力損害賠償紛争審査会会長として被害者救済に注力中。萩谷は博覧強記。東大法学部から朝日新聞記者になった。「書く力」を学ぶ一方、「話す力」を生かし、三十代でテレビ朝日のニュースキャスターへ。たけしの「TVタックル」にも出演し、「聞く力」の阿川佐和子さんの傍にいるとは羨ましい。皆そろそろ高齢者との自覚に欠ける分、今少しお役に立ちたいと考えている。

長門 正貢

この記事の掲載号

2013年5月号
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