同級生交歓 文藝春秋 掲載記事

都立青山高校

川野毅 (ニュー・オータニ監査役)

東京・千代田区 ホテルニューオータニにて(撮影 本社・深野未季)
(右から)
  • ニュー・オータニ監査役
    川野毅
  • オークネット代表取締役社長
    藤崎清孝
  • 国立極地研究所教授・第五十四次南極観測隊長
    渡邉研太郎
  • ブリヂストン代表取締役CEO兼取締役会長
    津谷正明
  • 弁護士
    佐久間豊
  • 千葉スバル自動車代表取締役社長
    横山勝洋

 トレンディな神宮外苑の都立青山高校を私達が卒業したのは一九七一年。制服を定めないなど自由と主体性を誇りとする校風であったが、学園紛争時代の中でそれが最も激化した高校となり、バリケード封鎖された校舎から火炎ビンが飛ぶという運命を辿った。授業が無い間、自主体育と称して校門前のボーリング場に通うような日々。それ故か同期の絆は強く、卒業四十二年後の今も頻繁に飲み会や旅行が企画されている。バランス感覚に優れた津谷は一橋大からブリヂストンに入社。米国の大学院を経て、企業買収など同社の海外展開に力を発揮、昨年世界一のタイヤメーカーのトップに就任。高校時代からクルマに夢中の藤崎は日本初の中古車ネットオークション会社を起業。業界の雄として名を馳せる。文武両道の渡邉は海洋生態学の研究者となり、南極観測隊長と越冬隊長を計三回も務めた。本日は南極から帰国直後の参加となった。正義の闘士佐久間と自由人の横山は交友多忙で出席不足。あわや退学の滑り込み卒業だ。暫くして佐久間は早大法科へ行き信念を貫いて弁護士となった。歴史や芸術に明るく、ジャーナリストを目指した横山は転身して富士重工業へ。カナダ現法社長を経て現職。常連幹事役で笑わせ芸人の川野は、興銀で国際部門を歩んだのちホテル業界に転籍し、以来十余年理想のホテル像を追い続けている。今回六人で同期の西宮伸一君を偲ぶ。西宮は外交官となり北米局長や外務審議官を歴任、昨年秋に中国大使に任命されたが赴任直前に急逝。哀悼の意を表したい。同期は男女問わず多方面で活躍し、それこそ百花繚乱であるが仲の良い全員が登場するには紙面が足りず今回はこれにて。

川野 毅

この記事の掲載号

2013年6月号
2013年6月号
原発事故と太平洋戦争 日本型リーダーはなぜ敗れるのか
2013年5月10日 発売 / 定価840円(税込)
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