同級生交歓 文藝春秋 掲載記事

広島大学附属福山高校

中西省三 (赤福相談役)

東京・千代田区 学士会館にて(撮影 本社・石川啓次)
(右から)
  • 名古屋工業大学名誉教授・名古屋産業科学研究所上席研究員
    田中清明
  • 大成エンジニアリング代表取締役社長
    古川健
  • 河北総合病院健診センター長
    池田有成
  • 三井造船監査役・元三井物産代表取締役副社長CFO
    今井和也
  • 社会医療法人社団沼南会会長
    檜谷義美
  • 赤福相談役
    中西省三

 母校広島大学附属福山高校は、日本初の中高一貫教育校として知られ、校風は極めて闊達、自主性を重んじる。始業チャイムさえ鳴らない。我々は東京五輪の年(昭和三十九年)に高三の第十三回生である。

 マラソン大会で常に先頭集団にいた田中は、東大理学部で博士課程を修了後東工大を経て名工大へ。日本結晶学会賞を受賞し、結晶学で権威ある国際誌の共編者を務めるなど電子密度解析の分野で世界をリードした。謹厳居士で温厚な古川は、京大工学部卒業後、旧道路公団に入社し四国支社長を退くまで三十三年間勤めた。曽野綾子の『無名碑』に共鳴し高速道路一筋の技術屋人生を送ってきた。成績抜群であった池田は、東大医学部に進み肝臓病の権威に。東大病院、三井記念病院、東京厚生年金病院内科部長などを経て、現在はピロリ菌除菌による胃癌予防に力を入れている。同級生に人望のあった今井は、高三の秋仲間とテレビの全国クイズ番組に出演し優勝した。東大卒業後は三井物産へ。ニューヨーク、ロンドンに通算十八年間も駐在し、後に本社で副社長として経営の一翼を担った。スポーツ万能であった檜谷は、東大法学部に入ったが、医者を目指す同級生のマドンナを追って阪大医学部に転進。今では夫妻で地域医療に献身しつつ、広島県医師会副会長として東奔西走する日々である。新聞部で詩や小説に健筆を振るった中西は、北大から旧三井銀行に入行。その後リョービを経て現在は伊勢の和菓子老舗の番頭役。

 今夏母校は全国高校軟式野球大会に西中国地区代表として初出場し、その青天の霹靂に関係者は大いに驚いた。後輩たちの文武両道の活躍に喝采を送りたい。

中西 省三

この記事の掲載号

2014年新年特別号
2014年新年特別号
特別企画 世界が驚愕した日本人54人
2013年12月10日 発売 / 特別定価870円(税込)
関連ワード

田中 清明古川 健池田 有成今井 和也檜谷 義美中西 省三

人の新着記事 一覧を見る RSS

登録はこちら

文藝春秋について 毎月10日発売 定価880円(税込)

※発売日・価格は変更の場合があります。